コケ植物の種類と形態に着目した吸放湿特性に関する研究
本研究では、既往研究を踏まえ、5種類のコケ試験体を使い、コケ植物の部位、形態、種類と に着目し実験を行い、温度、湿度調整を行える恒温恒湿室を用いて実験を行い、吸着等温線の作成を行った。結果、使用した気乾状態のコケ5種は吸湿と共に放湿することが判明した。さらに、ヒステリシスパターンとの比較により、スナゴケ、スギゴケ、ハイゴケはスリット型のメソポア(2~50㎚の細孔)を、ギンゴケ、ネジクチゴケはスリット型のマイクロポア(2㎚以下の細孔)を保持している可能性が示唆された。
丸山大樹 吉田陸